2015年03月19日
商店街まめ知識vol.2 七間町名店街 ~街が醸し出す歴史と文化の香り~
あなたの「まち歩き」が、もっとおもしろくなる「“おまち”の商店街豆知識」第2回目は、
「七間町名店街」です。
静岡市中心部の繁華街である「静岡市中央商店街連合会(*1)」は、4つの名店街で構成されています。
その中で最も歴史がある商店街が「七間町名店街」です。
札の辻交差点(静岡伊勢丹前)から昭和通りまでの東西約350メートルの商店街で、「七間町通り」と呼ばれています。
七間町は、奈良時代には「安倍の市」、鎌倉時代には「連雀町(連尺町)」、今川期には「今宿」と呼ばれ、
駿河国の商業の中心地として栄えてきました。
徳川家康公による「駿府96ヶ町」の町割の際に、「七間町」が誕生。
町名の由来は、道路幅が七間であったという説もありますが、
7つの座(*2)があったことから「七軒町」と名付けられたという説が有力です。
明治以降は歌舞伎や人形浄瑠璃、映画が楽しめる街として、
昭和に入ると映画館やファッション、飲食店が軒を連ね、
通りを歩くことは「銀ぶら」ならぬ「七ぶら」と言われてたいへん賑わいました。
現在、映画館は1館となりましたが、朝市やさまざまなイベントが開催され、
歴史と文化が香る、個性と活気にあふれる商店街です。
商店街として街の緑化に早くから取り組み、1973(昭和48)年に街路樹のケヤキを植樹。
1992(平成4)年に静岡県都市景観最優秀賞を受賞しています。
大きく成長した現在では、夏には木陰を、冬には陽光が降り注ぐ自然のシェードとして、
七間町のシンボルになっています。
街灯は、目にやさしいシンボリックな「すずらん灯」。
これは3代目ですが、初代の「すずらん灯」は、昭和3年に設置。静岡市初の事業でした。
昭和15年の静岡大火、昭和20年の静岡大空襲を経て、3代、85年に渡り、七間町を照らし続けています。
七間町名店街の歩道は、劣化が少ない「大理石」。中国浙江省の大理石を使用しています。
街の歴史と共に、汚れやクラックが刻まれ、七間町の通りに彩りを添えています。
車道は、いちょう張り、うろこ張りのブロックでヨーロッパ風の街並に。
車道がデコボコしているのは、車が高速で走れないようにするという配慮も。
そのため、七間町通りは事故が少ないと言われています。
自転車の多い静岡の街を考慮し、静岡市の商店街として初めて駐輪場を設置。
車道側から自転車を入れる駐輪場は、全国でもめずらしく、歩行者にやさしい街です。
アーケードから流れる音楽は、七間町名店街が独自に編集したBGM。
朝9:30~夜8:30までの11時間、時間帯によってシーンをイメージした音楽が選ばれています。
通りの各所にベンチやオブジェが置かれ、木漏れ日の中、花や音楽あふれる空間でひとやすみ…
まるで異国にいるようなおしゃれな商店街です。
●七間町名店街の歴史が写真と共に詳しく紹介されています。
七間町名店街ホームページ http://www.7town.jp/
*1 「静岡紺屋町名店街」「呉六名店街」「静岡呉服町名店街」「七間町名店街」の4つで構成されている。
*2 当時の専売品である絹座・炭座・米座・檜物座(ひものざ)・千朶積座(せんだづみざ)・相物座(あいものざ)・馬商座。
大きな地図で見る
「七間町名店街」です。
静岡市中心部の繁華街である「静岡市中央商店街連合会(*1)」は、4つの名店街で構成されています。
その中で最も歴史がある商店街が「七間町名店街」です。
札の辻交差点(静岡伊勢丹前)から昭和通りまでの東西約350メートルの商店街で、「七間町通り」と呼ばれています。
七間町は、奈良時代には「安倍の市」、鎌倉時代には「連雀町(連尺町)」、今川期には「今宿」と呼ばれ、
駿河国の商業の中心地として栄えてきました。
徳川家康公による「駿府96ヶ町」の町割の際に、「七間町」が誕生。
町名の由来は、道路幅が七間であったという説もありますが、
7つの座(*2)があったことから「七軒町」と名付けられたという説が有力です。
明治以降は歌舞伎や人形浄瑠璃、映画が楽しめる街として、
昭和に入ると映画館やファッション、飲食店が軒を連ね、
通りを歩くことは「銀ぶら」ならぬ「七ぶら」と言われてたいへん賑わいました。
現在、映画館は1館となりましたが、朝市やさまざまなイベントが開催され、
歴史と文化が香る、個性と活気にあふれる商店街です。
商店街として街の緑化に早くから取り組み、1973(昭和48)年に街路樹のケヤキを植樹。
1992(平成4)年に静岡県都市景観最優秀賞を受賞しています。
大きく成長した現在では、夏には木陰を、冬には陽光が降り注ぐ自然のシェードとして、
七間町のシンボルになっています。
街灯は、目にやさしいシンボリックな「すずらん灯」。
これは3代目ですが、初代の「すずらん灯」は、昭和3年に設置。静岡市初の事業でした。
昭和15年の静岡大火、昭和20年の静岡大空襲を経て、3代、85年に渡り、七間町を照らし続けています。
七間町名店街の歩道は、劣化が少ない「大理石」。中国浙江省の大理石を使用しています。
街の歴史と共に、汚れやクラックが刻まれ、七間町の通りに彩りを添えています。
車道は、いちょう張り、うろこ張りのブロックでヨーロッパ風の街並に。
車道がデコボコしているのは、車が高速で走れないようにするという配慮も。
そのため、七間町通りは事故が少ないと言われています。
自転車の多い静岡の街を考慮し、静岡市の商店街として初めて駐輪場を設置。
車道側から自転車を入れる駐輪場は、全国でもめずらしく、歩行者にやさしい街です。
アーケードから流れる音楽は、七間町名店街が独自に編集したBGM。
朝9:30~夜8:30までの11時間、時間帯によってシーンをイメージした音楽が選ばれています。
通りの各所にベンチやオブジェが置かれ、木漏れ日の中、花や音楽あふれる空間でひとやすみ…
まるで異国にいるようなおしゃれな商店街です。
●七間町名店街の歴史が写真と共に詳しく紹介されています。
七間町名店街ホームページ http://www.7town.jp/
*1 「静岡紺屋町名店街」「呉六名店街」「静岡呉服町名店街」「七間町名店街」の4つで構成されている。
*2 当時の専売品である絹座・炭座・米座・檜物座(ひものざ)・千朶積座(せんだづみざ)・相物座(あいものざ)・馬商座。
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商店街まめ知識vol.7 鷹匠一丁目商業発展会 ~新・旧がほどよく共存した、静かで落ち着いた街~
商店街まめ知識vol.6 伝馬町発展会 ~今も昔も元気のある街~
商店街まめ知識vol.5 御幸町発展会 ~“御幸”の名にふさわしい大通りの商店街~
商店街まめ知識vol.4 呉六名店街 ~「静岡に生まれて良かった」と思える街に~
商店街まめ知識vol.3 静岡紺屋町名店街 ~慶喜さんの愛した街~
商店街まめ知識vol.1 静岡呉服町名店街 ~歴史に思いを馳せながら~
商店街まめ知識vol.6 伝馬町発展会 ~今も昔も元気のある街~
商店街まめ知識vol.5 御幸町発展会 ~“御幸”の名にふさわしい大通りの商店街~
商店街まめ知識vol.4 呉六名店街 ~「静岡に生まれて良かった」と思える街に~
商店街まめ知識vol.3 静岡紺屋町名店街 ~慶喜さんの愛した街~
商店街まめ知識vol.1 静岡呉服町名店街 ~歴史に思いを馳せながら~
Posted by I Love しずおか協議会 at 10:00│Comments(0)
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